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【ㅎの法則】韓国人が、ニホンを「ニオン」と発音する理由【文法的に解説】

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こんにちはJasmineです。

突然ですが、韓国人が日本語を話す時、ㅎの音が弱く聞こえたりしませんか?

例えばニホン(日本)ニオンと発音される現象です。

韓国人が「ニホンジン」と言う時、「ニオンジン」と聞こえるあの現象。
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今日は、ニホンがニオンになる理由について解説していきます。

本日のポイント
◼︎ㅎの発音には法則がある
◼︎韓国語は発声方法が違う?

はじめに

まず、韓国語の文法的に、ㅎの音が消えたり弱くなったりする現象があります。

それは皆さんご存知のパッチムによるものですが

例えば結婚と言う意味の결혼の場合、分解して読めば「キョルホン」ですが、前の文字のパッチムがの場合、次のが弱く発音され、「キョロン」になりますよね。

韓国語では、ㅎは強くなったり弱くなったりすると言うことですね。

では、「ニホン」の場合は、どのような文法的法則からㅎが消えているのでしょうか。

ニホンがニオンになる理由①【ㅎが単語の最初ではない場合、発音が弱くなる法則】

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ニホンは、ハングルで表記すると니혼となりますが、ㅎの位置が単語の最初ではありません

ㅎが単語の最初に来る場合は、きちんとㅎを発音しますが、最初ではない場合、発音が弱くなるのです。

その他にも、銀行という意味の은행(ウンヘン)は、ウネンと変化しますし今年という意味の올해(オルヘ)はオレとなります。

「ニオン」と同じ法則のものは、故郷という意味の고향(コヒャン)を고양(コヤン)と発音したりするものがありますね。

ニホンがニオンになる理由②【韓国語は元々ハ行をあまり発音しない】

また、もう一つ私が思う理由があります。

それは、日本語のハ行より、韓国語のㅎの方が、元々の発音が弱いということです。

日本語は構造上、必ず母音と子音で一つになり発音される言葉ですので言葉に強弱がつけにくい言葉ではあります。

な」も「にん」も「いろ」も、どの位置にハ行が来たとしても同じ強さで発音しますよね。

そんな日本語のハ行から比べると、韓国語のㅎは弱く発音されることの方が多いかなと思うんです。


脱線しますが、twiceのサナは韓国語がうまいと言うより本当に韓国人のようで、日本語を話す時の方がぎこちない(かわいい)。

サナだったら、「ニオン」って言ってるのが想像つくような....

まとめ

ㅎが単語の最初ではない場合、発音が弱くなる法則

韓国語は元々ハ行をあまり発音しない

と言う二つの理由があることがわかりました。

私的にはめちゃくちゃ面白い分野の記事になりました。(楽)

あと、ニホン意外にも例えば「アサヒ」も「アサイ」になりますね。

もう一つ、昔見たときに思ったんですけど、少女時代のAll my love is for youでサニーが「簡単だよって微笑んで」を「ほおえんで」って発音してたんですよね。

その時から私このㅎの弱化現象に興味があったみたい。

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